猫の関節炎について｜愛猫からのサインを見逃さないために

倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。

岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。

 

猫の関節炎は年齢とともにゆっくり進行するため、気づきにくいことが多い病気です。しかし関節の問題は高齢の猫にはとても一般的で、見過ごすと愛猫の生活の質が大きく損なわれることがあります。

「最近、動きが鈍くなったな」と感じることがあれば、それは関節炎のサインかもしれません。

 

今回は、猫によく見られる関節のトラブルについて、詳しく解説します。

■目次
1.猫の関節炎とは？
2.原因
3.症状
4.診断方法
5.治療方法
6.予防法やご家庭での注意点
7.まとめ

 

猫の関節炎とは？

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猫の関節炎は、関節の慢性的な炎症によって引き起こされることが多い病気です。年齢とともに関節内の軟骨がすり減り、損傷することで関節炎が発生します。

 

軟骨は通常、骨同士の衝撃を和らげるクッションの役割を果たしていますが、この軟骨がすり減ることで骨同士が直接擦れ合い、痛みと炎症を引き起こします。

 

原因

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猫の関節炎は、主に次のような要因で発生します。

 

・加齢による摩耗：時間の経過とともに軟骨が自然に劣化します。

・遺伝的要因：特定の品種は関節病変にかかりやすいことがあります。

・肥満：体重が多い猫では、関節に過剰なストレスがかかり、軟骨の摩耗が早まります。

・事故や怪我：関節への直接的な衝撃が原因で発生することもあります。

 

症状

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猫の関節炎の主な症状には、以下のようなものが挙げられます。

 

・活動性の低下：遊ぶことや運動することが少なくなります。

・階段の昇降が困難：特にジャンプや階段の昇降が難しくなります。

・歩行の異常：足を引きずるなどの変化が見られます。

・機嫌が悪い：痛みのために攻撃的になり、触られるのを嫌がることがあります。

 

猫は明らかな痛みを見せることが少なく、活動量が徐々に減っていくため、症状に気づきにくいことがほとんどです。

 

診断方法

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猫の関節炎の診断は、身体検査とX線などの画像診断によって行われます。身体検査では、関節の動きや痛みの反応を確認し、関節の腫れや異常をチェックします。画像診断ではX線やCTスキャンを用いて、関節の内部の状態を詳しく調べます。

 

また、場合によっては血液検査も行われ、関節炎の原因となる他の疾患や感染症を排除することができます。

 

治療方法

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関節炎の治療は、まず痛みの程度に応じて鎮痛剤やサプリメントを使用し、痛みや炎症を軽減します。

次に、適切な食事と運動を通じて体重を管理し、関節への負担を軽減します。肥満は関節炎を悪化させるため、適正な体重を維持することが重要です。

さらに、愛猫が快適に過ごせるように環境を整えることも大切です。例えば、低い場所にベッドを置いたり、階段や段差の代わりにスロープを設置したりすることで、移動を楽にします。また、関節に負担がかからないように柔らかい寝床や暖かい場所を用意することも有効です。

 

予防法やご家庭での注意点

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関節炎は加齢とともに起こりうるため、完全に予防することは難しいですが、いくつかの対策でリスクを減らすことができます。

まず、定期的な運動やバランスの良い食事を心がけることで筋肉量を維持し、関節への負担を減らすことが大切です。ただし、過度な運動や食べ過ぎによる肥満は関節に悪影響を与えるため注意が必要です。また、関節によいサプリメントを使用することも効果的です。

 

猫の関節炎は初期症状がわかりにくいため、定期的に健康診断を受けることも重要です。

 

まとめ

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猫の関節炎は発見することが難しいため、まずは疑うこと、そして定期的に健康診断を受けることが、早期発見への鍵となります。

日常生活の小さな変化が愛猫の健康に大きな影響を与えることがありますので、愛猫の行動や健康に注意を払い、少しでも異常を感じたらすぐに動物病院へご相談ください。

 

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