倉敷動物愛護病院

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よくある質問

予防接種Q&A

  • A.

    子犬や子猫が初めて接種する場合は、生後数ヶ月にわたって繰り返しワクチン接種をする必要があります。これは母親からもらった免疫(母子免疫)が持続する期間に差があるので、数回に分けて接種しなくてはなりません。予防する病気の種類については、病気の発生状況や飼育環境等を含めて、担当の先生にご相談下さい。

  • A.

    【子犬の場合】
    生後2~4ヶ月の時期に3~4週間隔で2、3回の接種が必要です。その後は年1回の追加接種を受けて下さい。
    【子猫の場合】
    生後2~3ヶ月の時期に1回目の接種が必要です。1回目の接種から2~4週間後に2回目の接種を受けます。その後は年1回の追加接種を受けて下さい。

  • A.

    ワクチンを受ける猫や犬の数は、まだまだ多いとは言えず、伝染病の危険はどこにもあります。愛猫、愛犬が伝染病にかかる危険性を少なくするためにも、年1回のワクチンをお奨めします。

  • A.

    ワクチン接種後、まれに一過性の副作用がみられることがあります。接種後、しばらくの間はよく様子を見て下さい。また、当日及び数日間は安静に過ごして下さい。

  • フィラリアQ&A

  • A.

    一般的には犬や猫の心臓や肺動脈などに寄生しますが、蚊の媒介によって人にも感染する可能性もあります。ただし、体内に入ってもほとんどが皮膚でブロックされて死滅しますが、ごくまれに幼虫が人の体内で成長し、肺や皮下組織に侵入して肺ガンが疑われる肉芽腫を形成することも あります。

  • A.

    症状は、フィラリアの数、感染してからの時間、寄生部位、動物の体格などによって異なります。フィラリア症特有の初期症状といったものはなく、軽い咳や息切れ、食欲減退、元気がない、毛づやが悪いなどがみられる程度です。次第に運動するのを嫌がるようになる、あるいは疲れやすくなる場合もあります。
    症状が進むと咳がひどくなったり、脳貧血を起こしたりして、さらに進行すると腹水が溜まってお腹が膨らんできたり、茶色や赤みを帯びた尿や浮腫などがみられるようになることもあります。このような症状になると生死にも関わってくるので早急な治療が必要です。

  • A.

    フィラリアの感染幼虫が皮下や筋肉にたまっている段階で、フィラリア予防薬を飲むとほとんど駆除できます。しかし、フィラリアが血管に侵入して移動を始めると予防薬ではもはや効果はありません。治療は症状や感染段階に合わせて行います。
    咳を軽減するための炎症をおさえる薬、血管拡張剤など心臓を保護する薬、また、腹水がある場合は利尿剤などを使います。肝臓や腎臓に症状が現れた場合は強肝剤や賢不全の治療も必要になります。薬で成虫を駆除すると、数が少ないときは肺動脈の血液の中で少しづつ溶けて消滅しますが、多い場合は死んだ虫の死骸が肺動脈に詰まり危険です。

  • A.

    予防薬を投与すべき期間は、動物の住む環境やその年の気候によって差があります。獣医師と相談し、蚊が出てくる頃に開始し、蚊を見かけなくなってからも1~2ヶ月継続して与える必要があります。 もう寒くなったから蚊は出ないと油断して投与を止めるのは危険。室内には夏の蚊が越冬していることもあります。

  • A.

    一般的には生後8~10週齢から投与を開始しますが、かかりつけの獣医師とよく相談することが大切です。

  • 避妊、去勢Q&A

  • A.

    避妊・去勢手術を受けるのに良い年齢は生後5~8ヵ月齢頃と言われていました。現在では生後6~16週齢頃に手術を受けても影響はない事がわかっており、早期手術が望ましいです。避妊・去勢手術を受けるには遅すぎるということはありませんので、性成熟後でも 手術を受けることはできます。

  • A.

    【ワクチン接種】
    ワクチンによる病気への抵抗力がつくには予防接種後1~2週間程度かかります。このため、ワクチン未接種の場合は手術を受ける2週間以上前に接種しておきましょう。
    【内部寄生虫検査・駆除】
    母乳から回虫などの内部寄生虫に感染してしまうことがあります。このため、一度も外へ出たことがない子でも念のために便検査をしておくと良いでしょう。内部寄生虫は下痢を起こすだけでなく、種類によっては栄養分を横取りしたり、貧血の原因となってしまうことがあり、術後の回復が遅れてしまう原因にもなります。

  • A.

    【雌の場合】
    雌の場合は腹部周囲の毛を刈ります。開腹手術で子宮と卵巣を一般に摘出しますが、卵巣だけを摘出する場合もあります。
    【雄の場合】
    雄の場合は睾丸の周囲の毛を刈ります。精巣を摘出します。摘出した後に切開創を縫合します。手術終了後は麻酔が覚める(覚醒)まで監視下に置かれます。手術部位を舐めないように大きなバンソウコウを貼ります。エリザベスカラーというパラボアンテナのようなカラーを首につける場合もあります。これらの処置は舐めることで手術創に口腔内の雑菌が侵入したり、術創が開いたりしないように、また、糸を噛み切ったりしないようにするため必要なことです。 術後の状態を診る為に入院が必要なことがあります。多くは一泊二日の入院となりますが、犬・猫の状態によっても変わってきます。

  • A.

    バランスの取れた食事であれば、何でもかまいません。ただし、手術後は傷口を治すために体が必要とするカロリーは一時的に増加しています。抜糸までは少し多めに与えると良いでしょう。ただし、手術の影響から回復した後はカロリー計算をしっかりしていかないと太ってしまうこともありますので、ご注意ください。

  • その他Q&A

  • A.

    熱湯をかぶったり、ストーブ、たき火などでやけどをした時は、直ちに患部に水をかけて十分冷やすことです。硫酸など化学薬品にふれた時も流水で洗い流しますが、この時飼い主さんはゴム手袋をした方が安心です。とくに長毛種では湯がかかっても冷えにくく、薬品は作用が持続しますので、早く十分に処置することが大切です。

  • A.

    交通事故、ケンカその他の原因で出血のひどい時、とくに血のふき出す時は、動脈が切れているかも知れません。四肢なら心臓寄りの部位をきつくしばり、ガーゼを当てて圧迫包帯をします。その他の部位は出血部を清潔なガーゼかタオルでくるみ圧迫してください。骨折が疑われる時は、副木かボール紙をあてて軽くしばり保定するのはよい応急手当です。動物は痛みとショックで気がたって、飼い主さんにも咬みつくことがありますから注意しましょう。

  • A.

    それは兄弟姉妹たちの父親が違う可能性が高いからなのです。ネコは交尾の刺激によって排卵します。ペニスの逆棘が膣内を刺激すると、性腺刺激ホルモンが分泌され、その働きで黄体形成ホルモンが放出され、これが一定量に達すると排卵が起こります。最初のオスとの交尾で排卵開始のスイッチを押すことになるが、それだけでは受精は難しく、黄体形成ホルモンを十分に放出するためには、何度も交尾しなければなりません。いざ排卵が起こると成熟した卵子はすべて放出されてしまいます。ぐずぐずしていたら精子が来ないうちに卵子が死んでしまうかも知れません。そこでメスネコは、いったん交尾が終わってもすぐに次のオスを誘わなければならないのです。このように短時間に何度も交尾すると何匹ものオスの精子が受精できる可能性があるのです。

  • A.

    タマネギをはじめ、ネギ、ニラ、ニンニクには、犬や猫のの血液中の赤血球を溶かす成分が含まれていますから、それらを食べた場合、溶血性貧血や肝機能障害を起こし、最悪の場合は命に関ることも少なくありません。タマネギ等を直接与えることは勿論、例えばハンバーグや鍋物の汁等、ネギ類のエキスが入っているものも危険ですから、与えないでください。

  • A.

    仔犬のうちは正常でもウンチを食べてしまうことがよくあります。通常は成長とともに食べなくなるようになりますが、やはり何か原因があって食糞をすることもあるようです。例えば、食事の量が少なくてお腹がすいてウンチを食べてしまったり、お腹に寄生虫がいたり、食事の消化吸収がうまくできていなかったりなどの問題がある場合もあります。やはり一度獣医の診察と便の検査をうけておくのが良いでしょう。