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獣医師コラム
犬と猫の熱中症対策|応急処置、予防方法を解説!
倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。
岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。
気温が上がると、犬や猫も人間同様に熱中症のリスクが高まります。全身が被毛に覆われ、汗をかいて体温を調整できない犬や猫にとって、暑さは命に関わる問題です。
今回は、犬と猫の熱中症の症状やリスク、応急処置、予防方法などについて詳しく解説していきます。
■目次
1.犬や猫の熱中症の症状
2.最悪の場合のリスク
3.犬や猫の熱中症の応急処置
4.熱中症になりやすい犬種・猫種
5.犬や猫が熱中症になるケース
6.熱中症の予防方法
7.まとめ
犬や猫の熱中症の症状
熱中症になると、以下のような初期症状が見られることがあります。
・呼吸が荒くなる:普段よりも早く、激しく呼吸します。
・活動量の低下:遊びや散歩に対する興味が減り、動きが鈍くなります。
・よだれが増える:通常よりも多くのよだれを垂らします。
・歩行困難:ふらつきや、よろよろと歩く姿が見られます。
これらの初期症状に気づかず放置すると、症状は急速に悪化し、重度の熱中症となることがあります。重症化すると、痙攣や血便が見られ、水を飲むこともできなくなることがあります。この段階では非常に危険な状態であり、速やかに適切な対処が必要です。
最悪の場合のリスク
犬や猫が熱中症になると症状は急速に進行し、短時間で致命的な状態に至ることがあります。
特に脳への影響が大きく、これが死に至る原因となることも少なくありません。脳が高温にさらされると、脳細胞がダメージを受け、意識障害や昏睡状態に陥ることがあります。
また、内臓への影響も深刻であり、特に肝臓や腎臓の機能が急激に低下することがあります。
犬や猫の熱中症の応急処置
熱中症を発症した場合、早急な応急処置が愛犬や愛猫の命を救う鍵となります。以下のような手順で対応しましょう。
・涼しい場所へ移動:まずはクーラーの効いた部屋や日陰など、涼しい場所に移動させてください。
・水を与える:飲める場合は新鮮な水をたっぷりと与えます。ただし、無理に飲ませようとすると誤嚥や窒息の危険があるため注意が必要です。
・体を冷やす:濡れたタオルや冷たいタオルを首や脇の下、太ももの付け根などに当てて冷やします。冷やし過ぎに注意し、様子を見ながら行いましょう。
・動物病院へ連絡:すぐに動物病院に連絡し、獣医師の指示を仰ぎます。速やかに診察を受けるためにも、事前に連絡はしておきましょう。
熱中症になりやすい犬種・猫種
以下のような特定の犬種や猫種は、特に熱中症のリスクが高まります。
<犬>
・ブルドッグ
・パグ
・シーズー
・フレンチ・ブルドッグ
<猫>
・ペルシャ猫
・エキゾチックショートヘア
これらの犬や猫は、鼻腔が狭く熱を逃しにくいため、体温調節が難しいです。高齢や心臓病、肥満などの持病がある犬や猫も熱中症のリスクが高まります。
犬や猫が熱中症になるケース
日常生活の中で、特定の状況下では犬や猫が熱中症になりやすくなります。以下のようなケースには特に注意が必要です。
・水遊びの後:体が濡れた状態で放置すると、湿った毛が蒸れて体温が急上昇することがあります。特に長毛種は注意が必要で、水遊び後はしっかりと乾かしましょう。
・高温多湿の環境:真夏の暑い日中に屋外で過ごすことや、エアコンを使用していない室内で長時間過ごすことは、熱中症のリスクを高めます。
・狭い空間での長時間の移動:特に車内は高温になりやすく、窓を閉め切った状態では体温が急上昇することがあります。車内に放置することは絶対に避けましょう。
熱中症の予防方法
熱中症から愛犬や愛猫を守るためには、日常的に以下のような予防措置を講じることが重要です。
・エアコンの使用:外出時以外でも、基本的に室温の調整は必要となります。真夏だけでなく、初夏や残暑の時期にも注意が必要です。
・タオルドライ:水遊び後や雨に濡れた後は、タオルでしっかりと体を拭いて乾燥させます。
・水分補給:新鮮な水を常に用意し、自由に飲めるようにします。散歩や外出時にはポータブル給水器を持参し、こまめに水分補給を促します。
・トリミング:毛の長い犬や猫は、暑い季節にトリミングを行って体温調節を助けます。
まとめ
熱中症は犬や猫にとって非常に危険な状態であり、早期発見と迅速な対処が求められます。日頃から愛犬や愛猫の様子を注意深く観察し、異変を感じたらすぐに適切な対応を取ることが大切です。特に、熱中症になりやすい犬種や猫種、持病を持つ場合はより一層の注意が必要です。
季節の変わり目や気温の急激な変化に対応しながら、愛犬や愛猫の健康を守り、安全で楽しい夏を過ごしましょう。
岡山県倉敷市にある「倉敷動物愛護病院」
ペットと飼い主様にとって最善の診療を行うことを心がけております。
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