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獣医師コラム
倉敷市で犬や猫の爪切りにお悩みの方必見!|安全に切るコツと病院でのケアのすすめ
倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。
岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。
愛犬や愛猫の健康を守るうえで、意外と見落とされやすいケアのひとつが爪切りです。
「自然に削れるのでは?」と思われることもありますが、特に室内で暮らす犬や猫は、爪が十分に削れず伸びすぎてしまうことがあります。
爪が伸びすぎると、歩きにくくなったり、折れたり、場合によっては肉球に刺さってしまうこともあり、ケガやトラブルの原因になります。
とはいえ、「自分で爪を切るのはちょっと怖い」「以前、出血させてしまったことがあって、それ以来不安で…」という飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、犬や猫の爪切りの目安や方法、注意点について、獣医師の視点からわかりやすくご紹介します。
■目次
1.爪切りの目安と、伸びてきたサイン
2.ご自宅で爪切りをする方法と注意点
3.爪切り中に出血してしまったら?ご家庭でできる対処法
4.ご不安なときは、動物病院での爪切りもご検討を
5.まとめ|爪切りは、日常ケアのひとつです
爪切りの目安と、伸びてきたサイン
犬や猫の爪切りの頻度は、個体差や生活環境によって異なりますが、目安としては1〜2ヶ月に1回程度が理想的とされています。
アスファルトを歩く機会が多い犬は、散歩中に自然と爪が削れることがありますが、室内で過ごす時間が長い場合は爪が削れにくく、気づかないうちに伸びすぎてしまうことがあります。
爪が伸びすぎると、肉球に刺さる恐れがあるほか、家具やカーペットに引っかかってケガをしてしまう可能性もあります。
さらに、歩き方が不自然になることで体のバランスが崩れ、関節や筋肉に負担がかかることもあるため注意が必要です。
以下のようなサインが見られたら、爪が伸びてきている可能性があります。
・室内を歩くとカチカチと爪が床に当たる音がする
・爪が丸くカーブを描いて巻いてきている
・爪先が鋭くとがっている
・抱っこをしたときに服や腕に引っかかる感覚がある
こうしたサインを見逃さないためにも、月に一度の「爪チェック習慣」をつけておくと安心です。
ご自宅で爪切りをする方法と注意点
「うちでも爪切りをしてあげたいけれど、やり方がよくわからなくて…」という飼い主様も多いのではないでしょうか。
ここでは、基本的な手順と注意点をわかりやすくご紹介します。
◆まずは道具をそろえましょう
犬用・猫用の爪切りは、ペットショップや動物病院などで購入できます。
人間用の爪切りは刃の角度や構造が異なり、誤って深爪になってしまうリスクもあるため、使用は避けましょう。
◆爪の色による切り方の違い
爪の色によって、切るときの見え方や注意点が変わってきます。
<白い爪の場合>
爪の中に通っている血管(クイック)がうっすら透けて見えるため、その少し手前までをカットします。
ピンク色の部分が見えてきたら、それ以上切らずに余裕を持って止めましょう。
<黒い爪の場合>
血管が見えにくいため、少しずつ慎重に切る必要があります。
爪の断面が「白 → 灰色 → 黒」と変化していくのが目安になります。
◆安全に切るためのポイント
ご自宅で爪切りに挑戦する際は、可能であれば二人で行うとより安全です。
一人が犬や猫の体を優しく支え、もう一人が爪を切ると安定しやすくなります。
また、落ち着ける姿勢や優しい声がけも、リラックスしてもらうためにとても大切です。
◆焦らず、少しずつ慣れていきましょう
犬や猫にとって、爪切りは本能的に苦手と感じやすいケアのひとつです。
過去の経験や性格によって反応はさまざまですが、大切なのは「怖い思いをさせないこと」です。
「今日は1本だけ切ってみる」「足先に触れるだけにしておく」といったように、少しずつ慣らしていくことがポイントです。
爪切りができた後には、お気に入りのおやつやたっぷりの褒め言葉でごほうびをあげて、「爪切りは怖くない」と少しずつ覚えてもらいましょう。
◆爪の変化にも目を向けて
年齢を重ねると、爪が厚くなったり、もろくなったり、変形することがあります。
また、ホルモンの病気や栄養状態によっても、爪の伸び方や質が変化することがあります。
「以前より急に爪が伸びるようになった」「最近、爪が割れやすくなった」など、気になる変化が見られた場合は、体調に何らかの変化が起きているサインかもしれません。
少しでも不安を感じたときは、早めに獣医師へ相談しましょう。
爪切り中に出血してしまったら?ご家庭でできる対処法
どんなに注意していても、爪切りの最中にうっかり血管を傷つけてしまうことはあります。
そんなときに大切なのは、慌てず落ち着いて対応することです。
出血した際は、清潔なティッシュやガーゼで出血部分を優しく押さえてください。
強く押しつけるのではなく、じんわりと圧をかけるようにして数分間そのままにしておくと、自然に止血することがほとんどです。
ただし、以下のような場合には、早めに動物病院へ相談しましょう。
・出血がなかなか止まらない
・出血量が多い
・愛犬や愛猫が痛がっている、または落ち着かない様子を見せている
ご不安なときは、動物病院での爪切りもご検討を
「どこまで切ればいいのかわからない」「動いてしまってうまくできない」「黒い爪で血管がまったく見えなくて不安」このようなお悩みをお持ちの飼い主様は動物病院に相談しましょう。
動物病院では、専用の器具と獣医師の経験をもとに、安全かつ適切な長さで爪を整えることができます。
また、過去に爪切りで怖い思いをした経験がある犬や猫にも、それぞれの様子を見ながら、できる限り負担の少ない方法で対応しています。
実際に、爪切りだけを目的に来院される飼い主様も多くいらっしゃいます。
「病院に行くのは大げさかも…」とためらう必要はありませんので、どうぞお気軽にお声がけください。
まとめ|爪切りは、日常ケアのひとつです
爪切りは、犬や猫が快適に過ごすために欠かせない日常のケアです。
伸びすぎた爪は歩きにくさやケガの原因になることもあるため、定期的に爪の状態をチェックしてあげることが大切です。
足元のケアを通して、関節の異常や歩き方の変化など、思わぬ体のサインに早く気づけることもあります。
「うまく切れるか不安」「また嫌がられるかも…」と感じるときには、動物病院にご相談ください。
爪の長さだけでなく、体全体の健康を確認するきっかけにもなりますので、気になることがあれば遠慮なくお声がけください。
■ケアに関する記事はこちらから
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