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犬や猫の適切な栄養管理とは?|年齢や健康状態に応じた食事選びが大切

倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。

岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。

 

大切な家族である犬や猫には、いつまでも元気でいてほしいものです。

私たち人間を含めて、動物の健康は食事によって大きく左右されます。しかし、「何をどれくらい与えればいいのかよくわからない」「お店で勧められたフードを与えているけど、これでいいのかな?」といった栄養管理に関する悩みは、尽きないものです。

 

そこで今回は、犬や猫の栄養管理について詳しくお話ししていきます。

■目次
1.栄養管理の重要性
2.栄養管理のポイント
3.栄養管理のしかた
4.ご家庭での注意点
5.まとめ

 

栄養管理の重要性


犬や猫、そして私たち人間も、年齢や体格、生活環境、運動量によって必要な栄養の量が異なります

私たち人間が、お菓子やインスタント食品ばかりを食べ続けると将来病気のリスクが高まるのと同じように、犬や猫も栄養バランスが偏ると、さまざまな健康リスクにさらされる可能性があります。

 

さらに、年齢とともに必要な栄養量は変わっていくため、若い頃の食事をそのまま成犬・成猫になってからも与え続けると、肥満の原因になることもあります。

最近では、犬や猫の平均寿命が伸びている要因の一つに、ペットフードの品質向上が挙げられるほど、栄養管理は健康を維持するために重要です。

 

栄養管理のポイント


<主食は総合栄養食を選ぶ>

ペットフードには、「総合栄養食」「一般食」「間食」「療法食」などさまざまな種類がありますが、主食として与えるのは総合栄養食にしましょう。

総合栄養食は、水と一緒に与えるだけで、必要な栄養がバランスよく含まれているものです。

一方、一般食や間食は、いわゆるオヤツにあたるため、それだけを与え続けると栄養が偏ってしまう恐れがあります。

 

また、療法食は特定の病気の治療や予防のために調整された食事で、獣医師の指示に基づいて与えるものです。

自己判断で与え続けると、かえって健康を損なう可能性があるため、必ず獣医師の指示を守りましょう。

 

<ライフステージに合った食事を与える>

食事は、犬や猫の年齢や成長段階に合わせたものを選ぶことが大切です。

子犬や子猫の時期は体が大きく成長する大切な時期なので、栄養分が高めに調整された子犬用・子猫用(成長期用)フードを選びましょう。そして、体が十分に成長する1歳頃からは、成犬用・成猫用に切り替えます。

避妊や去勢手術後は太りやすくなるため、手術後にフードを切り替えることもあります。

 

さらに、6歳以上のシニア期に入ったら、シニア用のフードに変更するのがおすすめです。シニア期は代謝が低下するため、必要な栄養量が少なくなりますが、健康維持に役立つ成分が含まれているフードも多いです。

 

<健康状態に合わせた食事を選ぶ>

定期的に健康診断を受けて、今の健康状態に合った食事を選ぶことも大切です。場合によっては、病気の治療や予防のために療法食を勧められることもあるので、獣医師と相談しながら、最適な食事を選んであげましょう。

 

犬や猫の健康診断の重要性についてはこちらで解説しています

 

栄養管理のしかた


食事管理の基本は、年齢に合った総合栄養食を、適切な体格を維持できる量で与えることです。

フードの量は、パッケージに記載された体重に基づいて与えますが、犬や猫には個体差があります。同じ犬種や猫種であっても、同じ量を食べて太ってしまう子もいれば、逆に痩せてしまう子もいます。

そのため、パッケージの指示はあくまで目安として、体格を見ながらフードの量を調整するのがよいでしょう。

 

また、体調や体質、基礎疾患の有無によっても適切なフードは異なります。定期的に健康診断を受けて、健康状態を確認し、その子に合った食事を与えることが、健康を維持するために大切です。

 

ご家庭での注意点


栄養管理で特に気をつけたいのが、オヤツの与え方です。1日の食事量は、オヤツも含めた総量で考えるようにしましょう。また、ご家族全員で足並みを揃えることも重要です。一人ひとりは少量しかあげていないつもりでも、1日の総量では与えすぎになってしまうケースは少なくありません。

 

オヤツは飼い主様と犬猫の良いコミュニケーションツールとなりますし、与えると犬や猫が喜びますが、与えすぎると健康を害してしまうリスクがあるため十分注意しましょう。

 

まとめ


昔に比べてペットフードの品質が向上し、犬や猫の平均寿命も伸びてきました。それに伴い、栄養管理の重要性もますます高まっています。大切な家族である愛犬や愛猫が、いつまでも元気で健康に過ごせるように、日々の適切な栄養管理を心がけてあげましょう。

 

栄養管理について気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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