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犬や猫の病気のサインを見逃さないために|気をつけたい症状や行動変化

倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。

岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。

 

犬や猫の健康問題は、早期発見と早期治療が理想です。健康上のトラブルは、時には目立たない形で進行していることもありますが、実は日常生活の中で少しずつサインを出していることが多いです。

その小さなサインに気づくためにも、日頃から愛犬や愛猫の様子をしっかり観察してみましょう。

 

今回は、犬や猫の健康管理の重要性や観察ポイントについて解説します。

■目次
1.愛犬や愛猫を元気でいるために大切なこと
2.こんな変化が見られたら要注意
3.定期的な健康診断が安心の鍵
4.まとめ

 

愛犬や愛猫を元気でいるために大切なこと


愛犬や愛猫がいつも元気に過ごせるように、日頃からの健康管理がとても重要です。毎日のわずかな変化にも気づくことで、病気や異常を早期に発見し、早めの治療につなげることができます。これにより、治療もスムーズに進み、結果として治療費を抑えられる場合もあります。

 

愛犬や愛猫の健康を守ることは、飼い主様にとって大切な役割です。健康で過ごせる時間が長ければ、その分、一緒に過ごす時間も豊かで楽しいものになるでしょう。

 

こんな変化が見られたら要注意


犬や猫が体調を崩している時、以下のような行動や症状が見られることがあります。ただし、ここで挙げる症状はすべてのケースを網羅しているわけではありません。

もし、これに当てはまらなくても「いつもと違うな」と感じたら、迷わず動物病院を受診しましょう。

 

食欲の変化:食べる量が急に減ったり、逆に増えたりすることがあります。

 

体重の変化:体重が急に増えたり、減ったりする場合、注意が必要です。

 

被毛や毛づくろいの変化:犬の場合は毛ヅヤがなくなったり、毛がゴワゴワすることがあります。猫の場合は毛づくろいをしなくなることも、体調不良のサインです。

 

便や尿の異常:便に血や粘液が混じる、軟便や下痢が続く場合は注意が必要です。また、尿の色や臭いが普段と違う、トイレの回数が増える、あるいは減る場合も見逃さないようにしましょう。

 

嘔吐:頻繁に嘔吐する場合や、嘔吐が長期間続く場合は消化器系の問題が疑われます。

 

鼻水や涙:鼻水や涙が増えたり、目やにが多くつく場合は、感染症やアレルギーが原因かもしれません。

 

行動の変化:犬は元気がなく、散歩に行っても歩きたがらないことがあります。猫は隠れるようになったり、攻撃的になったりすることがあります。

 

お腹の膨れ:お腹がパンパンに張ったり、触ると硬い場合は、早めの診察が必要です。

 

:頻繁に咳をする場合、呼吸器系のトラブルが考えられます。

 

定期的な健康診断が安心の鍵


犬や猫は、体調が悪くても言葉でそれを伝えることができません。だからこそ、飼い主様が「なんとなく気になる」と感じる小さなサインが、実は大切なヒントになることがあります。

定期的に健康診断を受けることで、そうした気になる点を獣医師に相談でき、病気の早期発見につながることがあります。

例えば、食欲が少し落ちている、散歩にあまり行きたがらない、トイレの回数が増えた、といった日々の小さな変化に気づいて相談することで、大切な愛犬や愛猫の健康を守ることができるのです。

 

また、若い頃から定期的な健康診断でデータを積み重ねておくと、加齢による自然な変化や病気の兆候をいち早く察知できます。

特にシニア期に入る頃には、定期健診が健康を守るためにとても重要になりますので、半年に1回のペースで受診することをおすすめします。

 

まとめ


犬や猫の健康を守るためには、日々のちょっとした変化に気づくことが大切です。今回ご紹介したポイントを、ぜひ日々のケアに役立ててみてください。

「これって大丈夫かな?」と感じたら、どうぞお気軽に当院にご相談ください。

些細なことでも、早めに対処することで、愛犬や愛猫の健康をしっかり守ることができます。

 

岡山県倉敷市にある「倉敷動物愛護病院」
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