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獣医師コラム
シニア犬、シニア猫(7歳以上)の健康診断で早期発見できる病気とは?
倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。
岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。
犬や猫も人と同じように、年齢を重ねると体の機能が少しずつ変化していきます。一般的に7歳を過ぎると「シニア期」と呼ばれ、病気のリスクが高まる時期に入ります。
しかし、犬や猫は体調の変化を言葉で伝えることができません。そのため、症状がはっきりと出た時には病気がすでに進行していることも少なくありません。
だからこそ大切なのが、定期的な健康診断による予防・早期発見・早期治療です。
今回は、高齢の愛犬・愛猫のための健康診断について詳しく説明します。
倉敷動物愛護病院では10月より、シニア犬を対象とした健康診断キャンペーンを実施します。ぜひ最後までお読みください。
■目次
1.シニア犬・シニア猫に多い病気とは<
2.健康診断の検査内容と早期発見できる病気
3.健康診断を受ける頻度とタイミング
4.秋の健康診断キャンペーンのご案内
5.まとめ
シニア犬・シニア猫に多い病気とは
シニア期に入ると、体のさまざまな器官に負担がかかり、特有の病気が増えてきます。代表的な病気を知っておくことは、日常生活での早期発見にもつながります。
<内臓疾患(腎臓病・肝臓病・心臓病)>
腎臓病は特に猫に多く見られ、初期のうちはほとんど症状が現れません。食欲低下や体重減少に気づいた頃には、すでに進行していることもあります。
肝臓病も「沈黙の臓器」と呼ばれ、血液検査でしか異常が分からないことが多い病気です。
また心臓病は犬に多く、軽度のうちは咳や疲れやすさといった症状も見逃されやすい特徴があります。
🔽猫の腎臓病についてはこちらで解説しています
🔽犬の心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症)についてはこちらで解説しています
🔽猫の心臓疾患(肥大型心筋症)についてはこちらで解説しています
<腫瘍(がん)>
高齢になるほど腫瘍の発症率は上昇します。良性の場合もありますが、悪性腫瘍(がん)は早く見つけることで治療の効果が大きく変わってきます。健康診断での画像検査は、見えない部分の腫瘍発見に有効です。
🔽犬と猫の腫瘍性疾患についてはこちらで解説しています
🔽犬と猫の乳腺腫瘍についてはこちらで解説しています
🔽犬と猫の肛門周囲腺腫についてはこちらで解説しています
🔽犬と猫の肥満細胞腫についてはこちらで解説しています
<内分泌疾患>
糖尿病、甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症、クッシング症候群などのホルモン異常もシニア期に増える病気です。
「よく水を飲む」「体重が減ってきた」「毛並みが悪くなった」といった小さな変化が、病気のサインかもしれません。
🔽犬と猫の糖尿病についてはこちらで解説しています
🔽犬のクッシング症候群についてはこちらで解説しています
🔽猫の甲状腺機能亢進症についてはこちらで解説しています
🔽犬の甲状腺機能低下症についてはこちらで解説しています
<関節疾患>
関節炎や変形性関節症は、散歩を嫌がる、段差を避けるなどの行動で気づかれることがあります。日々の生活で「少し気になるな」と感じることがあれば、健診の際にぜひご相談ください。
「病院に行くほどではない」と思っていることでも、健診だからこそ気軽に話せるチャンスです。
🔽犬と猫の関節トラブルについてはこちらで解説しています
🔽猫の関節炎についてはこちらで解説しています
<歯科疾患>
高齢になると歯周病の進行、歯の破折、口腔内の腫瘍、顎の骨のトラブル、唾液の減少など、さまざまなお口のトラブルが起こりやすくなり、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。
「口が臭う」「よだれが多い」「硬いものを噛まなくなった」など、ちょっとした変化も歯やお口のトラブルのサインかもしれません。
🔽犬や猫の歯周病についてはこちらで解説しています
🔽猫の口内炎についてはこちらで解説しています
健康診断の検査内容と早期発見できる病気
シニア期の犬や猫は年齢とともにさまざまな臓器に負担がかかりやすくなるため、健康診断では血液検査や画像検査など複数の検査を組み合わせて、体全体の状態を総合的に確認します。気づきにくい不調や初期の病気を見つけるためにも、こうした検査が役立ちます。
<身体検査>
体重測定、体型チェック、視診や触診で全身の状態を確認します。小さなしこりや被毛の変化など、飼い主様が気づきにくいサインも見逃しません。
聴診(心音のチェック)では心臓病、口腔チェックで歯周病・口腔内トラブルを見つけます。
<血液検査・尿検査・便検査>
内臓の状態やホルモン異常を把握する基本的な検査です。腎臓・肝臓・膵臓など複数の臓器に関する情報が得られ、不調の早期発見を可能とします。
排泄物からは細菌バランスや消化具合も分かります。検査当日は尿や便のご持参ください。
<レントゲン検査・超音波検査>
胸部や腹部を調べ、臓器の形や大きさ、腫瘍の有無などを確認します。関節の状態評価にも役立ちます。心臓病はこれらの検査で進行前に見つけることが重要です。
<必要に応じた追加検査>
心電図で心臓のリズムを調べ、ホルモン検査では内分泌疾患を確認します。
健康診断を受ける頻度とタイミング
成犬・成猫では年に1〜2回の健康診断が目安ですが、シニア期に入ったら、年2回の検査をおすすめします。
健康上の不安が見つかった場合は、3か月〜半年ごとのチェックが理想的です。
体調の変化がなくても、季節の変わり目や誕生日など、タイミングを決めて受診すると続けやすくなります。
秋の健康診断キャンペーンのご案内
当院では、毎年10月から12月にかけて「犬の健康診断キャンペーン」を行っております。
季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期でもあります。だからこそ、愛犬の健康を見直す良いタイミングです。
「ちょっと元気がない気がする」「普段となんとなく違うかも…」といった小さな変化も、実は健康のサインかもしれません。もちろん、気になる症状がある場合はすぐにご相談いただきたいですが、それだけでなく、「元気だけど、ちょっと気になる」という飼い主様の直感が、病気の早期発見につながることもあります。
▲2025年秋「犬の康診断キャンペーン」
詳細は当院までお気軽にお問い合わせください。予約制となりますので、お早めのご連絡をおすすめいたします。
まとめ
シニア犬・シニア猫の健康診断は、病気の早期発見・重症化予防のために欠かせないものです。定期的な健診を受けることで、愛犬・愛猫が少しでも長く、安心して過ごせる日々につながります。
ぜひこの機会に、当院の健康診断キャンペーンをご利用ください。飼い主様と大切なご家族の健康を、私たちが全力でサポートいたします。
■関連する記事はこちら
・シニア犬の健康ケア法について|高齢犬の体調変化と適切なサポートを獣医師が解説
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