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獣医師コラム
愛犬のお散歩で気をつけるポイント|安全・健康を守るための完全ガイド
倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。
岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。
愛犬とのお散歩は、体を動かすだけでなく、心の健康や社会性を育む大切な時間です。
しかし、お散歩中には思わぬトラブルが起こることもあります。たとえば、ほかの犬とトラブルになったり、道端のものを誤って食べてしまったり、急にリードを引っ張って危険な目に遭ったりすることも考えられます。
こうしたリスクを避けるためには、事前の準備と注意が欠かせません。
そこで今回は、安全で快適なお散歩のために気をつけるべきポイントを解説します。
■目次
1.お散歩前の準備と確認しておきたいこと
2.正しいリードの使い方と引っ張り癖の防止
3.季節ごとのお散歩の注意点
4.お散歩中の健康管理で気をつけたいこと
5.お散歩コースの選び方と環境の注意点
6.まとめ
お散歩前の準備と確認しておきたいこと
出かける前に、愛犬の健康や安全を守るために大切なポイントをチェックしておきましょう。
◆予防接種は受けているか確認
お散歩中はほかの犬とふれ合ったり、公園や道端を歩いたりするため、感染症のリスクが伴います。そのため、予防接種をしっかり受けておくことが大切です。
特に、狂犬病予防接種は法律で義務付けられており、混合ワクチンも病気のリスクを減らすためにとても重要です。
ワクチンは通常1年に1回の接種が基本ですが、愛犬の体調や生活環境によって適したスケジュールは異なります。かかりつけの動物病院と相談しながら、無理のないタイミングで接種しましょう。
◆首輪やハーネス、リードは適切か
愛犬の安全のためにも、首輪やハーネス、リードは適切なものを選ぶことが大切です。
首輪は基本的なコントロールに向いていますが、引っ張る癖がある子には負担がかかることもあります。そのため、ハーネスのほうが体への負担が少なく、呼吸もしやすいためおすすめです。
また、リードは伸縮式よりも一定の長さのものを選ぶと、急な飛び出しを防ぎやすくなります。愛犬の性格やお散歩の環境に合わせて、安心して使えるものを選びましょう。
◆体調は大丈夫?お散歩前の健康チェック
出かける前に愛犬の体調を簡単にチェックする習慣をつけると、病気の早期発見にもつながります。
・食欲はあるか
・元気はあるか
・便の状態に異常はないか
また、足裏に傷がないか、肉球が乾燥してひび割れていないかも確認しましょう。
特に夏や冬は、アスファルトの熱さや冷たさでダメージを受けやすいので、保護クリームなどでケアするのもおすすめです。
正しいリードの使い方と引っ張り癖の防止
リードの使い方ひとつで、お散歩の安全性は大きく変わります。適切に使うことで、愛犬の安全を守りながら、快適にお散歩を楽しむことができます。
<基本のリードの使い方>
リードは短すぎても長すぎても危険です。理想的なのは、愛犬が自由に歩ける範囲を確保しつつ、急な飛び出しを制御できる長さに調整することです。
特に人通りの多い場所では、リードを短めに持ち、愛犬が左右に急に動かないようにコントロールしましょう。
また、リードを手に巻きつけると急に引っ張られたときに手を傷める原因になります。軽く握り、すぐに対応できる持ち方を意識しましょう。
<引っ張り癖がある場合の対処法>
愛犬がリードを強く引っ張る場合は、トレーニングを取り入れると改善しやすくなります。
・引っ張らずに歩けたら、ご褒美をあげる
・わざと進行方向を変えて、飼い主様に注意を向けさせる
・ゆっくり歩く習慣をつける
これらを繰り返すことで、少しずつ引っ張り癖を軽減できます。また、引っ張り防止用のハーネスを活用するのも効果的です。
季節ごとのお散歩の注意点
季節が変わると、お散歩の環境も大きく変わります。愛犬が快適に過ごせるよう、それぞれの季節に合った対策を心がけましょう。
<暑い時期のお散歩で気をつけること>
夏場は気温が高く、特にアスファルトは熱を吸収しやすいため、熱中症や肉球の火傷のリスクが高まります。
出かける前に、手で地面を触って温度を確認し、熱すぎる場合は時間をずらすようにしましょう。 早朝や夕方など、比較的涼しい時間帯を選ぶと安心です。
また、水分補給をこまめに行い、無理のないペースで歩くことも大切です。
<寒い時期のお散歩で気をつけること>
冬場は気温が低く、特に短毛の犬種やシニア犬は体温を維持しにくいため、寒さ対策が大切です。
防寒用のウェアを着せると、冷たい風や寒さから体を守ることができます。また、気温が特に低い日は、お散歩の時間を短めにしたり、室内で遊んで運動量を補ったりするのもおすすめです。
愛犬が震えていたり、歩きたがらない様子を見せたりしたら、無理をせず早めに帰るようにしましょう。
<雨の日のお散歩で気をつけること>
雨の日のお散歩は、滑りやすい路面や泥汚れに注意が必要です。
防水性のあるウェアを着せると、体が冷えるのを防ぎ、汚れも最小限に抑えられます。また、帰宅後は足をしっかり拭き、濡れたままにしないようにしましょう。
さらに、雷が苦手な犬も多いため、天気予報を確認し、急な雷雨に備えることも大切です。 雨が強い日は無理をせず、室内で遊んで運動不足を補うのもおすすめです。
お散歩中の健康管理で気をつけたいこと
愛犬とのお散歩は健康維持に欠かせませんが、運動量の調整や休憩のタイミングを意識することが大切です。
◆適度な休憩と水分補給を忘れずに
長時間歩きすぎると疲労が蓄積し、熱中症や足の痛みの原因になることもあります。愛犬の様子をよく観察しながら、適度に休憩をとりましょう。
また、こまめな水分補給も重要です。特に暑い日は、水をしっかり飲ませることで脱水や熱中症のリスクを防ぐことができます。
◆こんな様子が見られたら注意!
お散歩中に次のような変化が見られたら、すぐに休憩をとりましょう。
・元気がない、歩くのを嫌がる
・足を引きずる、歩き方が不自然
・呼吸が荒い、異常にハァハァしている
異変が続く場合は、無理をせず早めに動物病院へ相談しましょう。
お散歩コースの選び方と環境の注意点
お散歩コースの選び方も愛犬の安全を守るうえで重要です。交通量の多い道路はできるだけ避け、静かで安全な道を選ぶことで落ち着いてお散歩を楽しめます。
また、地面に落ちている食べ物や植物の中には、有害なものが含まれていることがあるため、愛犬が誤って口にしないように注意しましょう。
特に公園では、除草剤や殺虫剤がまかれている可能性があるため、草むらに入る際は慎重に歩かせることが大切です。
さらに、寄生虫対策も忘れずに行いましょう。
ノミやダニは、草むらやほかの動物との接触を通じて感染することが多いため、予防薬を使った継続的な対策が欠かせません。
フィラリアの予防薬も、蚊が発生する時期に合わせて定期的に投与することが重要です。
まとめ
お散歩前には愛犬の体調をチェックする習慣をつけましょう。
もしお散歩中に異変を感じたり、不安なことがあったりした場合は、すぐに動物病院へ相談することをおすすめします。
当院では愛犬の健康管理についてのご相談を受け付けておりますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
岡山県倉敷市にある「倉敷動物愛護病院」
ペットと飼い主様にとって最善の診療を行うことを心がけております。
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