リンパ腫とは白血球の一種であるリンパ球が腫瘍性に増殖する悪性腫瘍です。原因は未だ解明されておらず、遺伝的な要因や発がん物質の摂取などが考えられています。リンパ腫は体のほぼすべての組織に発生する可能性があります。
診断は、全身の視診と触診、血液検査やX線検査、超音波検査を行い、必要に応じて内視鏡検査や骨髄検査などを行います。そして異常を認めたリンパ節や臓器に対して細胞診あるいは病理組織検査を行い、確定診断を行います。リンパ腫の治療は根治(完治)目的ではなく、緩和目的になります。化学療法・外科療法・放射線療法・食事療法などによりリンパ腫によって起こる悪影響、全身症状を改善して、リンパ腫と付き合いながら、できる限り生活の質を維持していくことが目標です。
乳腺の腫瘍は、メス犬にとって最も一般的な腫瘍です。不妊手術を実施していない犬や猫でより一般的に発生します。発生リスクは、早期の不妊手術の実施により抑えられます。
診断は視診と触診、血液検査および血液化学検査、腹部エコー検査です。胸部X線検査あるいはCTが肺転移の有無を確認するために実施されます。一般的に、乳腺腫瘍に対して推奨される治療は、外科的切除です。化学療法の必要性は、腫瘍のタイプや病理組織学的検査所見により決定されます。
メラノーマ(黒色腫)とは、メラニンを産生する細胞が腫瘍化したものです。
メラノーマには、良性のものと悪性のものがあります。原因は、明確には分かっていません。犬の皮膚腫瘍の中では、比較的よくみられます。腫瘍が複数カ所にできることも多いです。発生場所は皮膚だけでなく、口腔内、まぶた、眼球内、皮膚と粘膜の境目、爪の根元などにもできます。
検査は視診、針穿刺吸引細胞診、X線検査、生検/病理組織検査などを行います。治療の第一選択は、外科的切除です。外科的切除以外には、放射線療法や腫瘍に抗がん剤を注入する方法などがあります。
口腔のメラノーマは、近くのリンパ節や肺へ高確率で転移します。さらに、腫瘍の増大や再発が急速に起こるなど、悪性度の高い腫瘍です。
リンパ腫とはリンパ系細胞の腫瘍性増殖疾患の事をいいます。体の全ての組織から生じる可能性があります。臨床症状は発生部位により異なりますが、元気・食欲低下、嘔吐、下痢など様々です。診断は触診、血液検査、血液化学検査、骨髄検査、ウイルス検査、X線検査、超音波検査、細胞診/病理組織学的検査などで総合的に判断します。
リンパ腫の治療方法には、化学療法(抗がん剤治療)、外科療法、放射線治療がありますが、全身性疾患になるため、中心となる治療は化学療法になります。
乳腺腫瘍とは、乳腺の組織の一部が増殖して、しこりができる病気です。
猫では約80〜90%が悪性で、気づいた時には全身に転移をしていることも多いのが特徴です。発生には性ホルモンが関与していると考えられています。そのため、発生のリスクを減らすために早期の不妊手術が有効であるとされています。全身症状については良性か悪性か、転移の有無、進行度により異なります。
診断は、細胞診で病変部分や隣接するリンパ節などから細胞をとり観察します。
猫では悪性の割合が多いため、X線検査や超音波検査で転移の有無を確認します。最終的な確定診断は、病理検査で行います。治療は外科手術による腫瘍が第一選択です。
症状に応じた適切な検査を行い、診断を実施しております。
血液検査で分からない肺転移病変や腹腔内臓器における転移の確認のため、CT検査を実施することが可能です。
外科手術や抗がん剤、分子標的薬、緩和治療に至るまで、個々の動物に応じてあらゆる治療プランのご提案を行っております。
来院されましたら受付票にご記入ください。カルテをお作りした後、受付票記載の順番で診察室にご案内します。
診察室にて、充分な一般身体検査(体重・体温測定、聴診、視診、触診など)を行います。飼主様に生活状況(フードや予防状況など)についてのご質問を致します。一般身体検査と飼主様のお話から考えられる病気についてご説明いたします。その後、病気の診断に必要な検査やその費用の概算について説明します。飼主様のご意向や希望をうかがって追加検査(血液検査、レントゲン検査、超音波エコー検査など)を実施します。
検査の結果から病気を診断し、治療方法について説明します(病気の治療はその診断に基づき行います)。飼主様のご意向・希望をもとに、動物にとってもっとも良い治療のやり方を決定して治療に進みます。動物の状況や飼主様の希望に応じて高度獣医療を適切に受けられる機関(専門機関や大学病院)にご紹介することも出来ます。
受付で会計とお薬の受け取りとなりますので、待合室で一旦お待ちください。受付からお呼びして、会計、お薬・フードのお渡しをいたします。分かりやすいお会計を目指し会計明細とお薬についてご説明いたします。お会計は現金だけでなく、各種クレジットカードやバーコード決済、電子決済に対応しています。(一部お取り扱いができないものがありますので、会計にてお尋ねください。)
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駐車場で動物の脱走事故が起こることがあります。
来院される時にはリードをつけるか、
キャリングケース等に入れて連れてきてあげて下さい。
猫は洗濯用の網ネットが安全ですよ♪