倉敷市、岡山市、総社市、浅口市、玉野市、早島町の皆さんこんにちは。
岡山県倉敷市の倉敷動物愛護病院の院長垣野です。
犬や猫にとって、私たちが普段口にしている食材や身近な植物が、中毒の原因になることがあります。食べた直後は元気に見えても、数時間から数日後に症状が表れ、重症化するケースもあるため注意が必要です。
今回は、犬や猫が誤って口にしやすい玉ねぎ、ブドウ、ユリ、チョコレートなどの危険性と、食べてしまったときの対応について解説します。

■目次
1.犬や猫の中毒は「症状がないから大丈夫」とは限りません
2.玉ねぎ・長ねぎ・にんにく|加熱したものや煮汁にも注意
3.ブドウ・レーズン|犬では急性腎障害を起こすことも
4.ユリ|猫は花粉や花瓶の水にも要注意
5.チョコレート・キシリトールなどにも注意しましょう
6.もし食べてしまったときは
7.まとめ
犬や猫の中毒は「症状がないから大丈夫」とは限りません
中毒の起こりやすさや重症度は、口にしたものの種類や量、犬や猫の体重、年齢、持病などによって異なります。また、同じものを同じくらい食べても、症状の出方には個体差があります。
特に注意したいのは、食べてから症状が表れるまでに時間がかかる中毒です。玉ねぎによる貧血や、ブドウ・ユリによる腎臓への障害などは、食べた直後に目立った変化がない場合もあります。
そのため「少ししか食べていない」「今は元気にしている」とご家庭だけで判断せず、中毒の可能性があるものを口にした時点で動物病院へ相談することが大切です。
玉ねぎ・長ねぎ・にんにく|加熱したものや煮汁にも注意
玉ねぎ、長ねぎ、にんにく、ニラなどのネギ類には、犬や猫の赤血球を傷つける成分が含まれています。摂取すると赤血球が壊れ、溶血性貧血を起こす可能性があります。
生の状態だけでなく、加熱したもの、乾燥粉末、エキスなども危険です。ハンバーグやカレー、シチュー、スープ、すき焼きの煮汁などにも注意しましょう。
代表的な症状には、次のようなものがあります。
・元気や食欲がなくなる
・嘔吐や下痢
・歯ぐきや舌が白っぽくなる
・呼吸や脈が速くなる
・尿が赤色や褐色になる
・ふらつく、ぐったりする
ただし、症状は食べた直後ではなく、数日たってから表れることもあります。すでに症状が出ているかどうかにかかわらず、犬や猫がネギ類を口にしてしまった可能性がある場合は、早めに動物病院にご相談ください。
ブドウ・レーズン|犬では急性腎障害を起こすことも
ブドウやレーズンは、犬が食べると急性腎障害を起こす可能性があります。生のブドウだけでなく、パンや菓子、グラノーラなどに含まれるレーズンにも注意が必要です。
ブドウ中毒は、どのくらい食べると症状が出るかを一律に判断することが難しく、少量で影響を受ける犬もいます。「大型犬だから数粒なら大丈夫」「以前食べても平気だったから今回も問題ない」とは限りません。
摂取後には、嘔吐や下痢、食欲不振、元気の低下、腹痛などが見られ、その後、尿の量が減るなど腎機能の低下につながることがあります。腎臓への障害が進む前に処置を始めることが重要なため、犬がブドウやレーズンを食べた場合は、症状が出るのを待たずにご相談ください。
ユリ|猫は花粉や花瓶の水にも要注意
ユリは、猫にとって特に危険な植物です。ユリ科ユリ属やワスレグサ属の一部の植物では、花や葉、茎、花粉などをわずかに口にしただけでも、重い腎障害を起こす可能性があります。
猫が直接ユリをかじっていなくても、体や足についた花粉を毛づくろいでなめたり、ユリを生けていた花瓶の水を飲んだりして中毒を起こすことがあります。
初期には、嘔吐、よだれ、元気や食欲の低下などが見られます。しかし、一時的に症状が落ち着いたように見えても、その後に腎機能が急激に低下することがあるため安心できません。
猫のいるご家庭では、ユリを室内に持ち込まないことが最も確実な予防になります。ユリをかじった、花粉が付着した、花瓶の水を飲んだ可能性がある場合は、少量でもすぐに動物病院へ連絡してください。
チョコレート・キシリトールなどにも注意しましょう
チョコレートに含まれるテオブロミンやカフェインは、犬や猫の心臓や神経に影響を与えることがあります。一般的に、カカオを多く含むダークチョコレートや製菓用チョコレート、ココアパウダーほど注意が必要です。
嘔吐や下痢のほか、落ち着きがなくなる、呼吸や脈が速くなる、体が震える、けいれんするといった症状が見られることがあります。犬がチョコレートを食べた場合は、商品の種類、カカオ含有量、食べた量によって対応が変わるため、包装を確認して動物病院へお電話ください。
このほか、次のようなものも中毒の原因になります。
・キシリトール入りのガム、菓子、歯磨き用品
・コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどのカフェインを含む飲料
・アルコールやアルコールを含む菓子
・マカダミアナッツ
・生のパン生地
・人用の医薬品やサプリメント
特に犬がキシリトールを摂取すると、急激な低血糖や肝障害を起こすことがあります。原材料が分からない場合も、ご家庭で安全性を判断せず、商品を手元に用意したうえでご相談ください。
もし食べてしまったときは
犬や猫が中毒を起こす可能性のあるものを食べたときは、まず残っている食品や植物を遠ざけ、それ以上口にしないようにしてください。そのうえで、次の情報を確認して動物病院へ連絡しましょう。
・何を食べたか
・いつ食べたか
・どのくらい食べた可能性があるか
・犬や猫の体重
・現在見られている症状
・商品名や原材料、植物の種類
商品の袋や成分表示、植物の写真、食べ残しなどがあれば、捨てずに受診時にお持ちください。
また、ご家庭で無理に吐かせることは危険です。吐いたものが気管に入ったり、食道や胃を傷つけたりする可能性があるため、獣医師の指示がない状態では行わないようにしましょう。
まとめ
犬や猫の中毒では、食べてから処置を始めるまでの時間が重要になることがあります。症状が出るまで待たず、食べた、または食べた可能性がある時点ですぐに動物病院にご相談ください。
倉敷動物愛護病院では、急な体調不良や誤飲・誤食などの救急診療に対応しています。救急の場合は、ご来院前に必ずお電話でご連絡ください。症状や状態をお伺いし、受診の必要性などをご案内します。
■関連する記事はこちらです
・犬や猫の誤飲誤食について|命にかかわることも
・夜間の動物病院を受診する際に知っておくべきポイントについて
・犬や猫が嘔吐した際の受診のタイミングについて|症状の違いと注意すべきポイント
・犬や猫が下痢をした際の病院に行くべきタイミングについて|症状の見分け方と受診の目安
・犬猫のよだれが多いのは異常?正常の目安や受診の見極めポイント
岡山県倉敷市にある「倉敷動物愛護病院」
TEL:086-465-3778
⭐初めての方もご予約可能!!当院の診療予約は下記をクリック!⭐
倉敷動物愛護病院について知りたい方は下記をクリック!




















